買収×再生×人材承継
仲介が進まなかった買収と、破産寸前の工務店
M&Aの枠を超え、人を救う再生を実現したケース
■案件概要
【買収側】地方・公共土木工事業 年商:約5億円
・主体は公共工事を中心とした土木事業
・採用難で近隣企業の買収を検討していたが、M&Aは初挑戦
・仲介会社との交渉が進まず、弊社へ「買収側コンサル」として依頼
・譲渡案件の発掘〜実行、加えて人材紹介まで包括支援
【譲渡側】工務店・注文住宅 年商:約3億円
デザイン住宅でメディアにも取り上げられ、問い合わせは多かった
しかし、期待に応えるための過剰サービスで赤字が増大
銀行融資停止 → 協力会社への未払い → 工事停止
ファクタリングも断られ、破産資金すらない「打つ手なし」の状態で弊社へ相談
■課題と背景
当初は「事業譲渡 + 破産」で再建を図ろうとしましたが、法人負債・個人借入ともに多額で、スポンサー候補の反応も厳しく、時間的制約から事業承継型M&Aは事実上不可能となりました。
そこで弊社は、人材を承継させ、スポンサーが破産費用を負担するというスキームへ大胆に転換。
複数の企業に段階的に提案し、 受け皿として名乗りを上げた企業が現れました。
■対応プロセス
① スキーム再設計
最初の事業譲渡案は困難と判断
「人材譲渡+破産費用支援」という現実的な出口へ再構築
② スポンサー候補への段階的打診
関心企業に順番に提案
雇用条件・受入体制・負担範囲を細かく調整し、最終的に受け皿に
③ 現場の再出発支援(約1ヶ月で完結)
社員の雇用を確保し、生活の不安を解消
代表者も再出発資金を確保し、生活の立て直しを実現
■成果・結果
相談から約1ヶ月でスキーム成立
スポンサーが破産費用を負担
従業員は雇用を維持し、技術者として活躍の場を確保
買収側は新たな人材を獲得し、事業拡大へ前進
社会的損失を最小化した「人材承継型M&A」の成功事例
■ポイントと教訓
M&Aとは「企業を買う」だけではない
→ 人材・ノウハウ・地域の信頼をどう承継させるかが鍵
相談が遅れるほど、選べるスキームは減っていく
→ 「破産前」ではなく「資金繰りが悪化した段階」が分岐点
最悪の局面でも、再生のための選択肢はつくれる
■最後に
「会社が消えても、人は残る。」
本件は、事業としての承継が叶わなかった企業を、
人材承継という形で未来へつないだ再生事例です。
買収側・破産側・金融機関・弁護士・協力会社
利害が錯綜する中で、短期間で出口を設計できたのは、
再生 × M&A × 人材をワンストップで支援できる体制があったからです。
シードアドバイザリーは、
「最悪の瞬間でも経営者の隣で、未来につながる道をつくる」
そんな再生の実行者であり続けます。