当サイトはに建設業界に特化したM&Aを手がけています。
中小企業として建設業界の一翼を担っている経営者の皆様は、「M&A」という取引を縁遠いものだと思われているかもしれません。
確かに、手先と体を動かして物づくりをする建設業の方にとって、書類のやりとりでお金が動くM&Aはわかりにくいものだと思います。
だからこそ、中小企業にとってもM&Aは身近なものであることを、強調してお伝えさせてください。
今や、中小企業間のM&Aは、会社の安定、そして社員の方々の安心にとって欠かせない取引です。
それでは、建設業界の中小企業にとって、M&Aを通じてどのような問題解決を得られるのでしょうか?
今回、弊社にて企業買収をご検討されている左官会社の方に、M&Aの目的をおたずねしました。
具体的な事例を通じて、M&Aを用いることによる明るい未来をイメージしてみてください。
美装会社の買収でご提案のきっかけを掴みたい
インタビュアー:左官会社をご経営されているということですが、買収を検討されているのは、同業他社ということですか?
経営者・佐藤さん(仮名):企業買収で、単純に規模を大きくすることは考えていません。買収を検討しているのは、※美装会社です(※倉庫や工場などのクリーニングを行う会社)。
インタビュアー:規模の拡大ではないとすると、どのような効果を狙っているのでしょう?
経営者・佐藤さん(仮名):美装会社というのは、お客様の施設を定期的に訪れる機会をもっています。クリーニングのためです。そうした営業ルートを、左官会社である弊社で引き継がせていただきたいと考えています。なぜなら、弊社は倉庫や工場のコンクリート床の改善に強みをもっているため、短期スパンで繰り返すメンテナンスのなかで、改修・増築のご提案につなげていけば、お客様のためになるシナジーを創り出せると考えています。
インタビュアー:確かに日常的に接する機会があれば、ビジネスチャンスが生まれますよね。
経営者・佐藤さん(仮名):そうです。弊社の現状では、工事のタイミングでしかご提案する機会がありません。しかし、もっと早い段階からご相談いただけたら、もっと本質的なご提案ができたのに、と悔しい思いをすることもありました。定期的に接していれば、いち早く、倉庫や工場の稼働率を左右するもとになるコンクリート床の改善を、ご提案することができます。
売却する側にもメリットがあるM&Aを目指す
インタビュアー:美装会社といっても、様々な会社があると思います。具体的な条件もイメージされていますか?
経営者・佐藤さん(仮名):倉庫・工場のコンクリート床改善のご提案につなげることが目的ですので、そのような施設との取引があることは必要です。特に、損耗の激しい物流倉庫については、弊社はご提案に注力していますので、物流倉庫に強みをもった美装会社を探しているところです。
インタビュアー:M&Aはお見合いにも例えられます。売却する側にとって、御社に統合されることでどのようなメリットがありますか?
経営者・佐藤さん(仮名):弊社は、労働条件を効果的に整えることで、建設業界のなかでも採用力がある会社になりました。一方、建設業界のなかでも美装会社というのは、若者からの注目を集めにくいことも一因として、特に大変な人手不足にあるようです。人手不足を原因として、お客様に行き届いたサービスが大変になっていると感じておられる会社さんにとって、弊社と一緒になることで、お客様の笑顔を取り戻すことができると思っています。
M&Aのネガティブ・イメージを超えた先の未来
インタビュアー:M&Aという取引について、ネガディブなイメージはありませんでしたか?
経営者・佐藤さん(仮名):M&AのためのM&Aではなく、目的をもったM&Aであれば良いと思います。私の場合は、より大きな視野で検討中のM&Aを語ると、他社と一緒になることで新たな可能性を見いだすことが目的です。私たちの能力を活かせる舞台が増え、一緒になっていただく皆様も能力を高められる。そのようなM&Aを目指しています。中小企業も、M&Aを取り入れることで、新たなステージへとレベルアップしていく時代になっていると、具体的にM&Aを検討しているなかで実感しています。
インタビュアー:既に、建設業界の中小企業のM&Aも現実として進んでいる?
経営者・佐藤さん(仮名):その通りだと思います。ただ、まだまだ発展途上なのも事実ですから、知らない人はとことん知らない。これから、私も中小企業M&A当事者として、皆様にM&Aによる可能性を知っていただきたいと、業界のために思っています。なぜなら、今、建設業界では人手不足・後継ぎ不足を原因として、事業の休眠・廃業が急増しているからです。このままでは、日本の建設業界が薄っぺらなものになってしまいます。長年にわたって日本経済を支えてきた会社を、ぜひとも、次世代に継承する可能性を探っていただきたいと思います。
インタビュアー:とはいえ、M&Aには心の問題も大きいとか?
経営者・佐藤さん(仮名):確かにそうですね。私も一人の経営者として共感します。手塩にかけて育てた会社というのは、経営者にとって子供同然という感覚はまったくその通りだと思います。その子供を、見ず知らずの他人に売り渡すと思えば、私も心苦しくなります。けれども、M&Aというのはニュースで騒がれるような突然の敵対的なものは実は少数派だと私も知りました。まさに、お見合いのように、じっくりじっくりお互いのことを見せ合いながら進めていくものだと感じています。ですので、買収する側の私も、今では、手塩にかけたお子様を一家に迎え入れるような心持ちです。
インタビュアー:会社が自分の手の中を離れることに寂しさを感じられる方も多いようですね。
経営者・佐藤さん(仮名):それもわかります。苦楽をともにし、悩みや希望をともにした会社とは運命を最後までともにしたいという情は当然です。しかし、現実の問題として、今の社員の方々やお客様の顔を想像してみたうえで、休眠・廃業の選択をしてほしいと思います。その方々にとっての幸せとは何か?一度考えてみていただくと、M&Aをイメージで否定するのではなく、きちんと知ったうえで選択肢として持つことは、世間にとっての真心だと思います。ちなみに、経営者サイドとして残ったままの売却もあるみたいですね。お見合いの形がそれぞれであるように、M&Aも皆様が望んだ形をとれる柔軟な取引であることも、もっと知ってほしいと思います。
インタビュアー:本音のお話、ありがとうございます!
ネガティブなイメージは、ポテンシャルが高いからかも?
今回、インタビューにご対応いただいた方は、事業が互いに高め合うような形でのM&Aをお望みです。
このように、M&Aというのは、一方的なものではありません。経験した皆様がおっしゃるように、お見合いのような取引です。
M&Aにネガティブなイメージをもつよりも、向き合ってみてください。
実は、ネガティブなイメージを持っている方ほど実力があり、世の中から高額で評価されている可能性があります。
建設業界の中小企業のM&Aなら、当サイトにご相談ください。