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コラム

2019.11.27

廃業を考える前に「M&A」について考えてみませんか?

建設業界 M&A

建設業界に特化したM&A専門サイトを運営している建設ビレッジです。


M&Aと聞くと、横文字も相まって大企業同士の大掛かりな経営統合をイメージされる方もいらっしゃるかもしれません。確かに大手企業のM&Aはよく行われ、ニュースでも度々目にする機会があります。


しかしM&Aは規模に関係なくどの企業でも行うことができます。ですが、経営が苦しい中小企業の経営者の選択肢の中にM&Aというものがないケースが多いのが実情です。


そこで本日は、建設業の中小企業M&Aを事業承継型でコンサルティングを行っている岡田にインタビューを行いました。


 


廃業や倒産だけでなく、M&Aという選択肢もあることを知ってほしい。


昨今の日本の建設業界では、少子高齢化や、景気の動向によって様々な問題が生じています。弊社でも建設会社を経営する方々のお話を聞いていると「売上が伸びない」「後継者がいない」「社員が確保できない」「職人の高齢化」といったご相談をよく耳にします。素晴らしい実績やノウハウがあるにも関わらず、廃業や倒産を選ぶ方々も多く見てきました。


そういった方々に私が提案することの1つとして「M&A」があります。


日本には多くの建設業を営む企業がありますが、売上がないから、人手が足りないから、という理由で会社を畳むには勿体無いケースが多くあります。


勿体無い理由が優秀な職人なのか、実績やノウハウなのか、それともお客さんや会社のブランドなのか、協力会社とのネットワークなのか、会社の価値もいろいろあるので一概に言うことはできませんが、現在、経営がうまくいっていない企業だとしても、潜在的にその企業の長所を求めている会社はたくさんあります。


 


中小企業でもM&Aを考えられるようになっている。


建設業界 M&A


では、なぜ「M&A」が経営者の選択肢の1つとして出てこないのでしょうか?


それは、現在の日本のM&A業界に中小企業の対応をできる企業が少ないからです。日本のM&A業界、特に大手企業が扱う案件は手数料が非常に高価です。最低でも2000万円はかかる、そんなこともよくある世界です。


なので、これまでは中小企業がM&Aについて考える機会がありませんでした。今までは少人数のM&Aは市場から捨てられていた、というのが実情です。経営に携わる士業さんもM&Aに関する専門的な知識がある方は多くありません。いきなり相談する窓口が大手企業で、高額な手数料を提示されて諦める、というケースが多かったのです。


しかしここ最近は、「スモールM&A」と言われる動きがあります。スモールM&A、つまり、小規模なM&A案件を取り扱う企業は私のように少しずつ増えてきているのです。


 


小規模の企業でも安心できるミニマルな料金形態。


私は手数料として、最低200、300万円から案件を承っています。これは業界としてはかなりミニマルな料金形態です。銀行など金融機関経由のM&Aでも1000万円以下はやらないことが多いです。M&Aセンターは前述の通り、2000万円以下は対応していないケースが多いです。かなり身近なところから金額を対応することができます。


私が応対する顧客はほとんどが小規模の企業です。「人手がいなくて廃業するか倒産を考えている」、そういうことに悩んでいる企業が対象です。しかし蓋を開けてみると売り値として数千万円、数億円の値がつくこともありますし、その企業に価格を付けず、従業員の方々に別の企業に移っていただく、ということもあります。


 


会社の規模ではなく、会社の強みが必要とされている。


建設業界 M&A


会社の規模に関しては、条件はありません。2、3名からの企業でも対応しています。大切なのは、規模よりもその会社が持っているノウハウなどの資産です。買い手側からすると、技術者や職人が欲しいというケースもあります。現在の建設業界では、施工管理が取り合いになっていたりします。施工管理はどこの企業を見ても足りていないようです。


施工管理だけでなく、国内の中小企業では会社で人材を育てようという考え方を持つことができなくなっています。自社で技術者を育てていくという長期的な視点ではなく、現場で活躍できる即戦力が求められているのです。


新卒採用で人材を育てたとしても、その新人に転職をされてしまうと中小企業には命取りです。リスクを考えると、他社の優秀な人材を採用した方が早いと考えるのは当然のことです。


また、建設業が本業ではない、別の業界の企業が建設業界に参入するために中小企業を求めているケースがあります。新規参入するには、未経験者を集めても意味がありません。ノウハウや実績を持った規模の小さい企業を買いたい、という企業は多く存在しています。


ですから、私は今後ますます建設業界内でのM&Aが活発になっていくと考えています。そこで私ができることは、廃業や倒産を考える前に、その企業の強みを見つけて評価し、その強みを求めている会社に高く売るお手伝いをすることです。


ですから、今、経営している会社をどうするか悩んでおられる経営者の方々がいらっしゃいましたら、ぜひ一度お話をお伺いしたいと考えています。


 


次回は、小規模な会社が売れた事例についてお話をしていきます。

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